Kaigi on Rails で DNS と ActionDispatch::HostAuthorization の話をしてきた。

2020 年 10 月 3 日、Kaigi on Rails にて「ActionDispatch::HostAuthorization と学ぶ DNS のしくみ」というタイトルで 20 分間の発表時間をいただいて登壇したので、それに関して書きたいことを書いていく。

(当日の発表を撮影した動画は近日中に公開されるらしいので乞うご期待。)

プロポーザルを出した動機

「DNS やインターネットの基盤技術が好きだから」

というのはさておき。

わたしが DNS について勉強しはじめて間もない頃、DNSOPS.JP の高田さんというお方からお声がけいただいたことがあって、そのときにこんな話があった。

この

インフラよりでない方たちにも情報をお届けしたいと思っているんだけど、なかなかリーチできなくて困ってたところなんです。

というところがやけに印象に残っていて。自分になにかできることはあったりしないかな、なんてぼんやりと考え続けていた。

そんな背景もあって、 “インフラ寄り” のイベントというわけではない(と思っている) Kaigi on Rails でわたしが DNS に関する話題をとりあげる意味はきっとある、いや絶対ある、むしろしなきゃならん!ときて、最終的には「わたしがしなきゃ誰がするんだ!!!!」とばかりに息を巻いていた。

プロポーザルを書くときも、想いを文字にすればするほどどんどんテンションが上がって収拾がつかなくなり、他人に見せる文書としてまとめるのが大変だった。さながら真夜中のラブレターだ。ひと晩でいっきに書き上げた。

とはいえ、客観的に考えると、Rails のカンファレンスで DNS って(わたし以外で)誰得なのかが正直あまりよくわからないので、なんで採択していただけたのか不思議ではあるが、機会をいただけたことには本当に感謝しかない。

少しの心残り

まさかの採択が決まって意気込んでいただけに、制限時間の都合で各セクションとも概要までしか説明できなかったのは残念だった(「DNS のきほん」「DNS リバインディング」「HostAuthorization」とみっつもトピックがあったので仕方ない)。

特にドメインの分散管理、そして委任という考え方は DNS に関するトピックの中でも一番面白い部分だと思っているので、そのあたりを全部端折って、フルリゾルバから直ぐダイレクトに権威サーバへ問い合わせが発行されるかのような説明をしたのは本当に残念だし(推しのチャームポイントを語れないことほど悲しいことはないだろう?)、事実とかけ離れた説明をしてしまったようで心苦しい。

ただ、今回は DNS リバインディングの説明をするという目的があり、なおかつ説明に使う時間も 5 分程度に収めなければならなかったので、直接的に関係のない委任などの概念についてはあえて触れないという方針をとったのであった。

また、rails/rails で ActionDispatch::HostAuthorization を追加するために出された Pull Request も、さまざまな観点からの議論がなされていてとても勉強になることばかりだったのに、発表中では全く触れることができなかった。(発表後のツイートからたどってくださったのか、その PR 作者の gsamokovarov さんから Twitter でメンションをいただいたときには目が飛び出るくらいびっくりして嬉しかった)

次からは、トピックをもっと少ない数に絞って発表をするか、もっと長い時間の枠を狙ってみてもいいかもしれないなぁ、なんて。尤も、時間があればあるだけいろんなことを話したくなって、結局溢れてしまいそうではあるが。

それとゾーンの委任等については、いつか今回と同じ層の聴講者を対象にした場で補足せねばなるまい。それが情報発信者としての責務というものである(ただ DNS の話をしたいだけ説)。

想定外の出来事

今回は、SNS 等の拡散力のおかげか、Rails ユーザの方々だけでなく、意外にも DNS 界隈の方々にも発表を見ていただけたようでとても嬉しかった。特に、浸透いうな先生。DNS の勉強をしていればみんな必ずどこかでお世話になっているでしょう?

実はずっと「浸透いうな先生に『Kaigi on Rails で DNS の話をしますのでよろしければご覧いただきフィードバックを…』ってお話したいなー、でも恥ずかしいよなー、でもお願いしたいよなー、でも恥ずかしいよなー、でも(ry」とひそかに思っていた。で、ずっとその調子でうじうじしていたら当日になってしまい、このままいくかぁと思っていたのだが、当日、出番の 2 時間前くらいになってなんと Twitter 上の “別ルート” から発表の旨が先生の耳に入ることに(笑)。そのやりとりのようすを TL で目にしたときのわたしの驚きようといったら、文字通り「コーヒー吹いた」であり、そこから心臓が早鐘を打つようになったことは言うまでもない。

次は大須演芸場のリージョナルなカイギで DNS の話ですかねぇ。

おわりに

大きなイベントの準備はそれなりに大変ではあるけれど、大変なことのあとにはいいことが待っているもの。

今回の発表に関しても、いろいろなアドバイスや知らないことを教えてもらうことができたので、今度はそれらを活かして進んでいこうと思う。

関わってくれたすべてのみなさんへ、ありがとうございました。