ドラマ

気持ちが昂ぶって今にも喉から叫びが出そうなとき、その想いの表現のしかたは人それぞれだろう。歌をうたう人、コードを書く人、体を動かす人、音楽をつくる人、それこそ本当に大きな声で叫ぶ人。わたしの場合、それは「絵を描くこと」、もっというと「その想いの相手の絵を描くこと」だ。

自分のことで喜びや悩みが爆発しそうなら自分自身の絵を、自分以外の人へ向けた感謝や尊敬があふれそうならその相手の絵を描いて気持ちをかたちにする。

だから、わたしが描く絵は9割がた実在する誰かの絵だし、その線には実はさまざまな想いがこめられていたりする。

自分の気持ちの延長線である以上、ほかの誰かの願いがベースになった “お題を満たす” というスタイルで絵を描くことはわたしには「できない」、残念ながらやりたくてもできない。そういう練習もしたけれど、本当に情けないくらい線が描けない。


大人になるほどに気持ちの振れ幅は狭くなりがちだけれど、このところ偶然にも大きな気持ちの動きを感じることが続けてあったりして、さっきまで久しぶりにモクモクと絵を描いていた。

うん、「今日は絵を描きました。」ただそれだけ。

絵を描くことが自分の唯一の表現だと思っていたが、こうして深夜の勢いも借りながら文章を書き上げ公開してしまうあたり、もしかするとなにか文を書くこともわたしの「声」なのかもしれない。